SP皆伝合格までの練習まとめ
やっぱり皆伝受かったら書いてみたい!とずっと思っていたのでSP皆伝までどんな練習をしてきたか(または、するべきか)をここにまとめておこうと思います。
自身の(全易、全白に向けた)これからの練習方法も兼ねて書いていくつもりです。ランプ埋めをメインにした練習なので、対策以外はあまり変わらないんじゃないかな、多分。
半年前にも練習方法について書きました。
弐寺についてまとめ(自身の練習方法など) - 超越してしまいたい
これは家庭用のCSEMPでの練習をメインに地力上げをする、という内容でしたが、少し改善点が見つかったので後で言及します。
☆12に足を踏み入れた段階から書こうと思っていますので赤段位あたりからの練習を想定しています。
自分自身、たくさんの壁に当たって来たので、壁に当たったときの乗り越え方などがメインになってくると思います。地力が停滞して困ってる、という方にとっては得るものがあるかもしれません。
自分について
2P対称固定メイン+1048式 皿複合はべちゃ押し
個人差マン、皆伝までに黒XやThe Chaseは漂白
皆伝は鏡で抜けました。ゆとり
十段から皆伝まで3年近くかかりました。十段まで4年です。
基本方針
出来るだけランプ更新を目指す
練習の成果は基本的に(集中力)×(時間)で決まると考えています。時間はそのまま練習時間で、後は高い集中力を出せる練習が効率の良い練習ということになります。
練習で代表的なのはランプ更新とBP減らしですが、ランプ更新を狙った方が集中しやすいと思います。集中して取り組むには分かりやすい目標を立てるのが重要です。
新規ランプ狙いで特攻するのはゲージを残せば良いわけですからとても分かりやすいです。ゲージが80%を行ったり来たりしてる時が1番練習になるとどこかで聞きましたが、クリアしようと一層集中出来るからですね。
比べてBPを減らすのは少し分かりにくいです。具体的には、何処で幾つのミスを減らそうか、などを考えるのが難しいです。ランダムの配置によっては難しい場所が変わってきたりもします。あとノマゲまでならBPを減らす目標も一応兼ねることができます。
なのでスタダ4曲目やPフリー、ステップアップの復習など、落ちるデメリットが無い場合は常に特攻、スタダ3曲目までなど落ちたら困る場面ではBPを減らす練習をするのがいいと思います。スコア狙いでもいいです。
deliberate practice
地力上げに当たって「PEAK 超一流になるのは才能か努力か?」を参考にしました。
そこで取り上げられているのがdeliberate practice(限界的練習)で、正直読んでもらった方が早いような気もしますが、ここでは本の帯についてた鉄則を意識してもらって、分かりにくい部分を補足していこうかなと思います。
光で見えない部分(30年以上にわたる)
鉄則1,2…本では心地よくできる範囲(コンフォートゾーン)を少し超えた練習をすべきと書かれています。ハード安定してるオッス曲ばかりやるのは卒業しましょう。かといってコンフォートゾーンを超えすぎるのもいけません。練習になりませんしモチベーションが下がります、少しだけ超えるがミソです。
鉄則5…これどうなんでしょう、実際のところこの練習方法はとてもつらいと書かれています。しかし音ゲーは趣味の範囲を出ないので、どのくらいきつい練習を課すかみたいなのは各人に任せます。どうやらトップランカーはみんな楽しみながら上手くなってきた天才たちという訳ではなく、それぞれの厳しい道をくぐり抜けてきた人たちなんだ、というのは念頭に置いてもいいのかなと思います。
鉄則7…これ地味に大切なのではと思っています。停滞は練習方法を変えるだけで抜けられることが多いです。育成ゲームとかだとこの練習でこのパラメータが上がる、みたいなのを教えてくれますが、現実はそうはいきません。どう成長するか分からないので、1番正しい練習というのが存在して、それだけをやればいいのではないかと錯覚してしまいます、昔の自分の話ですが…
伸び悩んだ時に単に練習量が足りないだけと捉えることも出来ますが、それが何週間も続いてるなら、今の練習では補えない要素がある、と考えるのが自然ではないでしょうか。
このエントリは出来るだけ多くの練習法を提案するつもりです。例えば灼熱の攻略と連皿の上達法をわざわざ分けるつもりです。意識の違いでも違う練習になり得ると感じているからです。冥を乱でやるときも、低速までに80%にしようと意識するのと、メインとサブとバスを判別しようと意識するのとでは、やってる事は同じでも違う練習をしているといえるのではないでしょうか、どちらが優れているかは分かりませんが。
伸び悩んだ時に練習を改善する、というやり方でも良いですが、そもそも壁に当たらないようにたくさんの練習を並行してやる、というのでもいいと思います。
鉄則8…フィードバックというのは、自分のやった事が正しかったのかどうか、良かったのかどうかを判断する材料です。的に向かって矢を放ったとき、的に当たったかどうか、的のどこに当たったかなどの情報がそれです。フィードバックを得て次はこうしようと改善が出来るわけです。極端ですが、打ちっぱなしで的に当たったのかすら確認しない人の弓が上手くなるわけないですよね。
幸運なことに、弐寺ではBP、スコア、ゲージ推移、はたまたFAST/SLOWなどから十分すぎるくらいのフィードバックを得られます。しっかり確認しましょう。今やった譜面を思い返して、外れててBPがたくさん出たとかこういう配置いっつも取れないとか、色々考えると吉です。
鉄則10…この本の要約です、題名で問いかけてますが帯にもう結論が書いてあります。音ゲーは才能、努力云々の議論がたまに起きますがこの本は才能否定派の本になります。自分には無理では…という人にとっては励みになります。
↓気になる人はぜひ読んでみてください!
- 作者: アンダースエリクソン,ロバートプール,Anders Ericsson,Robert Pool,土方奈美
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2016/07/29
- メディア: 単行本
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10個も意識するのはめんどくさい!って人は特に重要な3つのFを思い出しましょう。
Focus(集中)、Feedback(フィードバック)、Fix(改善)です。なんかPDCAサイクルにも似てる気がしますね。
おうちマニアについて
CSまたはBMSの話です。BMSは触っていませんが、地力上げに関しての多くの問題が曲の少なさから来ているのでBMSで地力上げをすることで一気に皆伝への道が開かれるのではないでしょうか。
家とゲーセンで全く同じ練習をしても良いですが上で述べたように停滞を避けるために、おうちマニアの利点を活かしてそこでしか出来ない練習をメインでするのがいいと思います。
家でやると良さそうな練習を載せておきます。
以下CSEMPでの練習を想定していますがBMSでもできる部分はあると思います。
低速練習
ACでお金出してまで低速やるのはめんどくさい!という方は多いのではないでしょうか、私です。家なら自由に出来るのでとても練習になります。トレモで冥や卑弥呼の低速部分だけ練習出来るのもいいですね。また、低速にすると思ったより難易度が跳ね上がるもの(皿複合や軸など)があるので注意です。
185~200BPMの練習
トレモで曲の速度を+4(1.26倍)まで上げることが出来るので意識的に高速帯の練習が出来ます。AA穴も+4で194BPMとなり地力A+~S相当の譜面に生まれ変わります。☆11でも速度を上げれば200BPMを超えるものがあり、打鍵速度を上げるのにとてもいい練習になると思います。
S乱
正直、S乱ノックがどう地力に影響するか分かりませんが、これのおかげで縦連強くなった気もしますし、打鍵速度も上がった気もします。あとめっちゃ疲れるので筋トレにはなるのかな?という気持ちです。H乱もいいですね。
具体的な練習計画
前置きが長くなってしまいましたが、ここから具体的に何しようか書いていこうと思います。
まずイージーで埋められそうなものは全部埋める
→もう出来そうなものがなくなったら今度はハードorノマゲで埋められそうなものものを全て埋める
→またイージー埋めに戻ってきた時に埋められる曲がいくつかあるので埋める
という感じに、停滞が来た(と感じた)らそのつど取り組み方を変えることで、少しづつ成長していきます。
しかし、いつかイージーでもハードでもランプ更新できそうな物が無くなってきます。スランプなどと呼ばれ多くの弐寺erを苦しめます。スランプで何をするかがとても重要です。他の方のブログも参考にしましょう。私が重要だと思うのはやはり取り組み方を変えることです。アシストイージーやエクハ埋めは皆伝に必要かなどは意見が分かれるところですが、スランプなどに陥った時にやはり必要になってくるのではと思います。
練習法をたくさん持っている人が有利だという予感があります。もちろん全ての練習でしっかり集中することが必要です。
500回かけてメンデスをハードしたという人もいます。別の練習方法が思いつかない人は最後の手段として回数の暴力を使うというのもアリだと思います。
イージー埋め
地力B挑戦まで
あの地力表を下から埋めていきましょう。☆12で最初に埋まりやすいのはSPECIAL SUMMER CAMPAIGN!だと思います。地力FのAとICARUSは癖が強いので後回しにしてもいいです。イカロスつまんないししばらくは挑戦している段階の曲を埋めきる前に次の段階の曲が出来ると思いますので、どんどん進めていきましょう。
ノーツ数がどんどん増えていくので体力的に厳しくなるということが増えてくると思います。地力EのΕΛΠΙΣやFなどは途切れることなくノーツが続いていくので挑戦段階では本当に腕がキツいです…スタミナは少しづつですが確実に付いていくので焦らずまた次の日に頑張ろうと思うといいでしょう。☆11でもNo.13やV2、ANTHEM LANDINGなどの物量系で鍛えることも意識してみましょう。
何回やっても出来ないと感じたら一段階下で譜面傾向の近いものを…と言っても探すの難しいので、近い速度のものを探して埋まってなかったら埋めてみましょう。例えば地力DのThunderbolt(188BPM)やALBIDA(185BPM)で詰まったなら、地力EのTodestrieb(185BPM)やLittle Star(183BPM)などをやってみましょう。それらで180BPM付近を鍛えて地力CのEvans(185BPM)やそれは花火のような恋(182BPM)などを倒す、みたいな感じでいけばスムーズに埋まっていくのではないでしょうか。
地力Dが半分くらいイージーできる頃に十段が狙えると思います。速度のあるクッキーリユニが解雇されてキャノンボーラーズは4曲とも150BPM付近に収まっているので、AAやTIEFSEEなどができれば十分なのではないでしょうか。私が十段受かった時はPENDUALでしたがAAにもイージー付いてなかったです。
地力Bは大きな壁です。1800ノーツを超える曲も増え、ここから数十回という挑戦でやっとランプが付く…ということも珍しくなくなってきます。しっかりと地力C以下で基礎を固めて挑戦しましょう。
ステップアップで☆12を3曲やることを考えてもいいかもしれません。課題曲フォルダの曲を全て☆12にしてパセリでプレイすると復習曲フォルダで☆12までできるようになります。3曲保証なのでどんどん特攻できます。私は地力BとB+のハード埋めからステップアップメインでどんどんランプを更新して皆伝に合格しました。個人的にステップアップのおかげで物凄い速さで成長できたな、と感じています。
「練習になってるのか?」と疑問に感じたらミスカウントを見ましょう。簡単な目安として、ミスカウントが曲のノーツ数を10で割った値に収まっていれば練習になっていると言われます。
地力B~地力A
地力Bの最初のランプが遠いですが、1つできれば他の曲ともいい勝負が出来ることも増えてきます。地力B+も得意分野なら埋まってしまうかもしれません。高速系の割合がどんどん増えていきますのでしっかり対応できるようにしておきましょう。
地力Bのお菓子曲のどれかがイージーできる頃に中伝が狙えると思います。中伝のメンデスの練習が今のうちにできればいいのですが、あれの難しさは圧倒的に練習曲が少ないというところにあると思います。BLUE MIRAGEには近い配置がありますが、メンデスのためにやるような曲じゃないし…メンデスはそれ自体をしっかり対策するのが大事です。
地力Aもまた大きな壁です。それぞれに特徴的な殺しがあり、一筋縄ではいきません。地力B+の曲数がなぜか少なく、モチベーションが保ちにくいと思います。地力Aの密度に慣れるのにオススメなのが、ノマゲ地力Aより下でかつハード地力Aの曲をやることです。曲によってはスタダ3曲目に選べそうなものもあるので、積極的に選んで少しづつAクラスの発狂に慣れていきましょう。例えばノマゲ地力B+の津軽雪、キャトられ、落ち葉。地力Bのリユニ、個人差のハリギャラなどはハード地力Aで、前半や中盤に発狂を持っているので、それらで予行練習をしておくといいかもしれません。
モチベーションの維持がさらに大変になってきます。個人差や地力B以下あたりで埋め忘れていたランプをやっていくのもいいと思います。ハード埋めを始める人も多いと思います。ハードやエクハはどういった配置でミスが出るのかなどわかりやすいですし、譜面をイージーの時よりしっかり見ますので、何か新しいことに気づけることもあります。
地力Aは簡単なものと難しいものの差が広いです。得意不得意で出来るものも大きく変わってきます。Close the worldダリア、ノノナダリア、グングニール、Verfluchtなどは本当に難しいと思います。逆に手がつけやすいのはクエル、SSSダリア、G59、EXUSIAなど、個人差色の強いHADESやDynamiteもいけるかもしれません。
それでも地力Aは中々埋まらない…厳しい…といった感じだと思います。こればかりは何回もやるしかありません…BPが少しづつ減っていくのを見て頑張っていきましょう。あと、地力が上がるとBPが減りますが、代わりにスコアが上がることもあります。認識力が上がって適当に押していたGOODがGREATになるからです。いや、本当にどうか分からないですがなんでも利用してモチベに繋げましょう。
地力Aを埋め始める頃には既に中伝に受かっていると思いますので、そろそろ連皿、つまり皆伝の灼熱対策が気になるでしょう。後で詳しく話そうと思いますが、目標はハード個人差Aのバウンスキラー、赤ジャケ、ワッチPt2のどれかをハードすることだと思います。ここまでできれば灼熱で死ぬことは少なくなると思います。ハード出来なくても皆伝は取れますが、ハマった時の皿の止め方のコツを掴むために☆11の皿曲から定期的に挑戦していきましょう。
地力A+~地力S
地力Sと戦える地力が付いた時に皆伝が狙えると思います。私が皆伝とった時の地力Sのイージーランプは共鳴遊戯、駅猫、IXでした。地力Sは最初のランプがやっぱり遠いです。というのも地力A+が少なすぎる!しかも半分近くがレジェンダリアでステップアップなどが使えません。残ったものも半分が青春急行やパラロス、NZMなどのラス殺しか個人差系で練習になりにくいです。そうなると地力Sを目指すために同じ曲で練習することが増え、モチベの維持がかなり大変です。
私は煉獄のエルフェリアをやりまくりました。地力Sクラスの長い発狂が中盤にあります、恐らくあそこでゲージが地を這わなくなった頃にイージーが出来ると思います。同時に地力Sに挑む基礎が出来上がっているでしょう。
レジェンダリア譜面がかなり練習になりそうです。エンスケダリア、エボアボダリア、フィルビダリア、あと最近のCONTRACTダリアなど…触れられる機会に積極的にやっていきましょう。
ノマゲ地力Aでも強めのファーフル、グングニール、カイザー、Quakesやその他苦手な曲などのBPを減らしながら焦らずに地力を伸ばしながら地力Sのランプを狙いましょう。
C→B→Aと自分の地力に合わせ徐々に難しい曲をやっていくというのが普通のアプローチですが、上からのアプローチ、つまり地力S+やクロペンなどに特攻して無理やり地力をつけてから地力Sのランプを狙う、という方法があります、今更感ありますが。
地力Sはとても難しく、何十回もの挑戦がもしかしたら必要ですが、やることは本質的には今までと同じです。何回も停滞してしまうかも知れませんが、ここまで来れば皆伝まではもう少しです。中伝に合格したあなたなら必ず合格できます、諦めずにやりまくりましょう。
ハード埋め
中伝になったら☆12のハード、未難などを意識し始めると思います。ハード力は皆伝に必要か、などは意見が分かれますが、私は必要だと思います。昔は私もハードは埋めなくていい!と思っていたのですが、長い停滞が来てそこから地力が上がったのはハード埋めをしたからなのではと思います。モチベーションを維持するのにもかなり役立ちます。
ハード埋めに関してはPフリー、水曜(CB時点)のタイムフリーを活用しましょう。子供の落書き帳や少年は空を辿るなど、前半が強い曲は何回も挑戦できるので便利です。
今挑戦してる段階の2つ下くらいまでならハード出来ると思います。例えば地力Aをイージー埋めしてる段階なら地力Bのハードが狙えます。
皆伝フラグは地力Aバドマニメンデスクエル蠍火とよく言われます。ここまで出来れば卑弥呼は抜けられると思います。私は皆伝までにメンデスと蠍火は埋められませんでした。代わりにトリカン、ハエレ、キャトられはハード出来ていました。速い曲が得意だったのがよかったのかも知れません。どちらにせよ地力BとB+は全部埋めておきたいです。ハード地力B+は180BPM以上の速い曲が多いのでとても練習になると思います。
自己満足ここまで書いてたらかなり長くなってしまいました…単曲の対策などは次に分けて書こうと思います。
あとスランプ時の別の練習法についても、そこで詳しく書こうと思いますが、どんなものがあるか(もしくはありそうか)だけ下にざっくり書いておこうかと思います。やらなきゃ駄目!とかやったら必ずうまくなる!というものではないですが、参考までに…
重要そうなもの順
BP詰め/S乱ノック/スコア詰め/運指の見直し/譜面予習/フルコン・エクハ狙い/ライバルと競う/低速練習/ポップンを始める/筋トレ/皆伝スレやIIDX動画を眺める/生活習慣を見直す/試験前に打鍵する/ラーメンを食べる/ごちうさを観る/頭痛を患う/浪人する
家庭用の注意
ざっくり言うとACの地力と家の地力を変換するのが難しい気がします。環境も違うので練習がどちらかに偏るともう片方を久しぶりにやる時に戸惑ってしまうかも知れません。
あとCSEMPでもACと比べて曲が少ないのでACと同じ練習をするとメリハリがつきにくくマンネリ気味になってしまうかもしれません。